フロントフォークオーバーホール作業メモ【Ninja250R】

バイク
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(2024.07.13 記)

先日フォークシールが割れてフォークオイルがダダ漏れになってしまったのと、走行距離も2万キロを超えてきたので、フォークのオーバーホール作業にチャレンジしてみました。

↑色が変わってるところが漏れている所

有識者の友人と2人で作業してみた内容を忘備録としてまとめてみました。

 

■費用:5,000円程度(フォークオイル、オーバーホールキット)

■時間:総時間、約4時間

 

0.事前準備

【必要物】

・フォークオイル(G10、1L)

必要量は片側約400mlなので、1Lもあれば十分です。

 

・フロントフォークオーバーホールキット

フロントフォークOHに必要な交換部品がセットになった商品です。こんな便利な商品があったんですね。

 

【工具】

・六角スパナセット

・六角レンチセット

・ドライバーセット(カウル外しに)

・バイクスタンド(リア、フロント)

・フォークオイル油面ゲージ(あったほうが楽)

・排水用塩ビパイプ(Ninja250Rの径は、VU40X、長さは50cmあれば十分)

・フォークが入るくらいの大きめのプラスチック箱(漏れたオイルとかが付いてもいいやつ)

・パーツクリーナー(洗浄に結構使う)

・廃油入れ(ポイパックを使いました)

・ウエス(いっぱい)

・ハンマー(色々叩くので)

・ペンチやプライヤーなど挟むもの

・針や針状のフック

・ポリ袋(フォークの傷予防に。100均のでOK。)

 

1.カウル外し

10:00~

そこまで外さなくてもいいようですが、不慣れなのでとりあえず全部外しておいた方が邪魔にならないという事で。

カウルの外し方は以下参照。

 

2.フロントフェンダー外し

10:15~

①六角でフロントフェンダーのネジを外します(片側4ヶ所)。

以下はカウル、フェンダー全部外れた様子です。

 

3.フロントキャリパー外し

10:30~

①フロントキャリパーのボルトを外せば、キャリパーが外れます。

以下は外した様子です。

 

4.フロントタイヤ外し

10:45

①フロントスタンドを掛けます。

②割ピンとボルトを外します。

ハンマーで叩いてシャフトを抜けばタイヤが外れます。

ついでにフェンダーの下についてた金属のプレートも取っておきましょう。

 

5.フロントフォーク外し

11:00~

①六角ねじを外し、ハンドルを外します

②フォークの黒い蓋を押し込み、先の細いフックのようなもので丸い針金を取ります

(再利用するので金属パーツは無くさないように)

内圧で蓋が浮き上がってきます。この針金は蓋のストッパーなんですかね。

③フォークの突き出し長をメモする

戻す時にどのくらい突き出てるかわからなくならないようにします。

当バイクは突き出し長はMaxでしたので、戻す時はハンドルに当たるまで戻すことにしました。

④フォークを支える部分2ヶ所のボルトを緩め、フォークを引き抜きます

蓋が取れて中のオイルが漏れ出たりするので、抜いたフォークはポリ箱にでも入れておきます。

 

ここで約11:30、この後昼飯食いに行ったり不足分の部材の買い出しに行ったので時間が飛びます。

 

6.フロントフォークの分解

14:00~

作業は7月中旬、クソ暑い。

ここからはクーラーが効いた部屋の中で作業可能です。

①フォークシールカバーを外す

下図の隙間にマイナスドライバなどを挟み込み、上方向に外します。

②針金の部品を外します

③フォーク内のオイルと部品を抜く

ポイパックに反転させて突っ込む!

部品は無くさないようにご注意ください。

オイル自体はあまり汚れてないようですね。

④先端の六角ボルトを外す

わかりづらいですけど、下図先端のところから除くと見えるかと思います。

⑤フォークを力技で引っこ抜く

金属部分と黒い部分を持って反対方向に思いっきりポンピングしながら引っ張ると、分解できます。

やりすぎるとオイルが飛び散るのでご注意ください。

⑥分解すると以下の部品が出てくるはず

×印はOHキットに含まれる部品なので、捨ててOK。

(奇数なのは、1個紛失したため・・・)

⑦上記流用部品の洗浄

パーツクリーナーで古いオイルを洗い流し、ウエスで拭き取ります。

ついでにフォークが錆びていたら、細目のヤスリやタワシで磨いて錆び落とししておきましょう。

 

7.フロントフォークの組立

交換部品を使い、逆順に組んでいきます。

① ①→⑥の部品を以下のように組みます。

②シールを挿し込みます

フォークに傷がつかないように念のためポリ袋で保護しました。

③塩ビパイプで、針金部品がセットできる場所までシールを押し込む

このようにセットして、上から塩ビパイプをハンマーで思いっきり叩き込みます。

この針金の部品ですね。

④シールキャップをはめる

これも念のため塩ビパイプで押し込みましょう。

部品の戻し方を忘れれ苦戦したり、発注していた冷蔵庫が届いたりして時間が飛びました。

 

8.フォークオイル注入

15:30~

まず、Ninja250Rのオイル規定量と油面位置は下記の通りになっています。

オイル量:360±2.5mL

油面:108±2mm

①フォークオイルを少量(200mL位)入れます

エア抜きをやらないと規定量入れても溢れるので、まずは少量入れます。

②エア抜き

立てた状態でフォークをポンピングしてエアを抜きます。

上下に動かすと、「ゴポポポポポ」という音がしますが、それがエアです。

これが音がなくなるまで繰り返します。

オイルがフォークの下まで入っていくので、オイルが見た目より減っているはずです。

③オイルを少量入れエアが抜き切れているか確認します

④油面より多めにオイルを注ぎます

⑤油面ゲージを入れ、余分なオイルを抜き取ります

抜いたオイルはフォークオイル缶に戻し、再利用しましょう

⑥キャップをする

このままバイクのところまで持っていきますが、フォークを横に倒すとこぼれるとやり直しになるので気を付けて運びましょう。

 

9.組立

16:00~

手順5~1へ逆順に戻していけば完成です!

~17:00

このついでにエンジンオイルの交換作業もついでに行ったので、OH作業だけで言えばもう少し早く終わると思います。

 

10.最後に

安全な場所で試走してみて、沈み込みや制動に問題がなければOK。

整備不良があると危険な部位でもあるのと、交換部品以外にも整備に必要な工具等が必要なので、ショップに任せた方が早いです。

いざというときの対処もできるようになるため、勉強がてらやってみてもいいかと思います。

ただし、作業するなら2人作業のほうが楽で早いと思います。

 

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それではビバ、Ninjaライフ!

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