巷ではエンジンガタガタ病等、色々言われているマツダのデミオ(MAZDA2)ですが、何を思ってか購入してしまいました。
数か月乗ってみて、色々言われている事の真相がわかってきたので、共有のために記事としました。
結論からすると、メインで乗るなら購入は辞めたほうがいいです(色々面倒くさい)。
ですが、以下注意点等を把握したうえでサブとして買うならとても面白い車でいいと思います。
購入の際の判断材料のひとつになれば幸いです。
Mazda2ディーゼル生産終了・・・残念・・・
注意点1.DPF
DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)とは、ディーゼルを燃焼することで発生する煤(PM)の排出を防ぐ触媒で、ここで煤を絡め取っています。
通常はこの触媒に溜まった煤を更に燃焼させて、煤の蓄積を抑える仕組みになっています。
が、デミオは排気量が1.5ℓと小さく、煤の燃焼が弱いのが弱点です。
そのため、DPFランプが点灯した際に、走り続けて触媒を燃焼させて煤を燃やしきる作業(手動再生)が必要となってきます。
ですので、必然的に長距離を乗らざるを得ない仕様に。。。
この煤の燃焼を怠りDPFに煤が溜まりすぎると、排気バルブに煤が固着して加速不良を起こし、最悪の場合エンジンが壊れます。
これが所謂、エンジンガタガタ病です。
MAZDA2とか新型の車はある程度改善はされている・・・はず。
DPFランプが点滅したらフィルターの煤洗浄、排気バルブスプリングの交換が必要ですので、特に中古車を購入の際は念頭に入れておく必要があります。(点滅の解除はディーラーで)
ちなみに、デミオのディーゼル車はこの件でリコール対象車になっています。(無料で煤洗浄とスプリングの交換をしてくれる)
・触媒の再燃焼力が弱い
・必要に応じて手動再生を行う必要がある
・フィルターの煤洗浄、バルブスプリングの交換が必要になる場合がある
注意点2.エンジンオイル
DPFの燃焼の際、排気工程でディーゼル燃料を噴射させ、その燃料が燃えた際の高温の熱で煤の焼き切りを行っています。
その噴射した燃料の一部が燃えきらずオイルパンに垂れ、エンジンオイルと混ざります。
結果、エンジンオイルの量が増えます。
(体感、500Km~1000km乗ると許容量越えます。)
そのため、エンジンオイルを定期的にチェックし、許容量を超えた際にエンジンオイルを抜く必要があります。
また、エンジンオイルとディーゼル燃料が混ざるので、徐々にエンジンの潤滑さが落ちていきます。
そのため、こまめにエンジンオイルを交換する必要があります。
(購入店からは2,000Km程度で交換してくれって言われた。一般的には5,000kmと言われている。)
・エンジンオイルの量をこまめにチェックし、状況に応じて抜く
・エンジンオイルを2回ぐらい抜いたらエンジンオイルの交換が必要
注意点3.セジメンタ水抜き
ディーゼルエンジンの場合、セジメンタ=燃料フィルタ(油水分離機)に水が溜まります。
これが許容量を超えるとセジメンタの水抜きが必要になってきます。
マツダ車の場合、20,000Kmを超えるとスパナマークが点滅する仕様になっています。
これが一応セジメンタ水抜きサインと言われています。
ですが、実際にはマツダコネクトにWarningとしてセジメンタ水抜き表示が出た際に行えば良いとされています。
ちなみに、ランプ点滅の解除にはディーラーに行く必要があります。(20,000Kmごとにスパナランプが点滅する仕様)
・定期的にセジメンタ水抜きを行う必要がある
・20,000Kmごとにスパナランプが点滅する
所感
・ガソリン車より燃費がいいし、安い(リッター24~26kmぐらい出る)
この前高速オンリーで満タン1000Km越えできました!
・ガソリン車より低回転トルクがある
・コンパクトカーでディーゼル車のMTはこれしかないのでは?
・メンテナンスが非常に面倒(怠るとエンジンが壊れる)
・燃料代が浮く分、メンテナンス費がかかるイメージ
数か月乗ってみて得た感想が、「非常に面倒くさい」。
故障なく乗り続けるにはコマメなメンテナンスが必要になるため、これがメインとして買うのは勧めないと言った理由です。
ただ、トルクがあって走り感がとてもいいので、荷が重くてもグイグイ走ってくれます。
何より燃費がバカ良いので、燃料満タンで500Kmは余裕で走破してくれます。
個人的に、メインがバイクなのでメンテナンスの面倒さはあまりストレスにはなっていません。
どうしても気になるようなら、CX-60とか大排気量の車か、素直にガソリン車を買いましょう。
以上、購入の際の参考になれば幸いです。
(ディーゼル車なら注意点2,3はどうしても付きまとうかも・・・)
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