(2021.7.28 記)
とうとう来たなこの時が・・・
再び開けるプログラマーの扉
というわけでとうとう私の会社でもDX化の波が押し寄せてきました。
社内システムを内製化しよう!という流れでSE経験のある私に白羽の矢が立ったわけで。
内容としては、「Webシステムを作ってデータを一元管理しよう」という趣旨ですが、以前紹介したMoodleサーバがちょうどLAMP構成1で構築してあるので、そこにWebシステムをのっけちゃお!って感じで進めていっています。
システム開発を行うにはまず実行環境と開発環境を整えないといけないので、その中で私が行った内容をメモとして残していこうという趣旨です。
現在も色々試行錯誤しながら進めてますので、興味があれば今後もぜひ参考にしてってください。
今回は、実行環境整備のひとつで、phpMyAdminのインストールです。
(全行程の所要時間:10分程度)
0.構築環境
・さくらVPN(メモリ:1GB、CPU:2コア、SSD:100GB)
※有料契約
※ハードがどのような環境でも構築手順は大きく変わりません
・LinuxOS:Ubuntu18.04
※最新は20.04ですが、何故かSSL化がうまくいかなかったので、
個人的に実績がある18.04を選定しました
・Apache:2.4
・MySQL:5.7
・PHP:7.2
■phpMyAdminとは
Webブラウザでデータベースの管理を行うツールです。
GUI操作が可能なので、データベースやテーブル構成などを作成、変更することが容易になります。
Web上で動くシステムなので、X(クロスプラットフォーム)AMP構成が必須となります。
今回はLinux(Ubuntu18.04)で行うため、LAMP構成の構築が前提条件とまります。
LAMP構成の構築は下記過去記事を参照ください。
(Ubuntu20.04でも基本的にインストール方法は変わりません。)
1.phpMyAdminをインストール
コンソールを開き、下記コマンドを入れていきます。
①pypMyAdminパッケージのインストール
sudo apt install phpmyadmin
するとダーっとインストールコマンドが流れます。
②途中でWebサーバの設定を「Nginx」にするか「Apache」にするか聞かれる時があります。
今回はLAMP環境なので、「Apache」を選択します。
③その後phpMyAdminのパスワード設定画面が出ますので、任意のパスワード入れて設定します。
これでインストールは終わりです。
が、このままだと起動しませんので、起動可能になるよう、Apacheに設定を入れていきます。
2.Apache2への設定
下記コマンドや設定を書き込みを行っていきます。
①設定ファイルの作成
sudo gedit /etc/apache2/conf-available/phpmyadmin.conf
②下記設定を記入し、保存→閉じる
(厳密にはOrder deny行の下の行に、受付けるIPアドレス群「例:192.168.」を書かないとセキュリティ的にアレですが、そもそも外にあるサーバなので・・・別手段でセキュリティは整えましょう)
Include /etc/phpmyadmin/apache.conf <Directory /usr/share/phpmyadmin> Order deny,allow </Directory>
③設定の有効化
sudo a2enconf phpmyadmin.conf
④Apacheの再起動
sudo service apache2 restart
これで完成です。
後は実際に起動してそれぞれ行いたい設定などを行っていきましょう。
3.phpMyAdminの起動確認
次のサイトにアクセスします。
「http または https://(インストールしたサーバのIP)/phpmyadmin/」
うまく設定が入っていると次の画面が開きます。
ログインするには、先ほど設定したphpmyadminユーザ、パスワードで入るか、もともとMySQLに設定しているユーザとパスワードで入ります。
すると、こんな感じの画面が開きます。
後はこの画面上でデータベースを作ったり、ユーザを作ったり、権限を変えたり・・・とデータベースサーバの操作がGUIで行えるようになります。
これで構築が容易になるので、開発する際は是非入れておきたいツールですね。
4.最後に
実行環境を整えるためにはまだ必要なモノがあります。
次回はもう1つ実行環境を管理する便利ツールの紹介とインストール方法を載せていきます。
以上。
(不明点あればコメント頂ければ、可能な限りお答えします。)
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