(2022.5.21 行)
SSTR2022に参戦してきましたので、その走行レポートを記していきます。
詳細は後述しますが、今回でSSTRは開催10周年を迎えるそうです。
10周年おめでとうございます!
今回は10周年企画として、通常ルールの他に特別ルールが幾つか用意されていました。
我々は過去4回出走しており、そろそろ刺激に飢えていたので、難易度★1~★3のうち★3の「石川県道の駅26ヶ所制覇」にチャレンジしてみました。
一応本気で取り組んだので、予実も含めて記していきます。
▼また、ダイジェスト動画をまとめてみたので、こちらもどうぞ。▼
0.はじめに
ⅰ.SSTRとは
SSTRは、SunriseSunsetTouringRullyの略で、冒険家の風間深志氏が企画したイベントとなっています。
要は、日の出から日の入りまでツーリングしながらラリーするイベントってことです。
とりあえずSSTRの公式ページを一通り読み通すのが理解が深まります。
が、ルールの要点だけ列記すると・・・
①日の出と共に、日本海の対岸をスタート(主に太平洋沿岸部)
②日の入りまで、下記条件をクリアしたうえで、石川県にある千里浜なぎさドライブフェイへ到着する
③条件1:各地に設定してあるポイントに立ち寄り、15ポイント以上ポイントを貯める(例年は10ポイントだったが今回5ポイント増えた)(基本は「道の駅」と「SA/PA」で、開催年によって特殊ポイントがあったりする)
④条件2:各都道府県に1ヵ所ずつ設定してある、「指定道の駅」を必ず1ヵ所以上立ち寄る
過去4回出走していますが、実はゴールすること自体はそこまで難しくなく、いずれも完走しています。
とは言え、一日中走りっぱなしになるので、初回参戦者はキツく感じると思います。
(例年は5月下旬なので、朝4時半~夕方7時までの約12時間半)
その中でも慣れてくると、刺激が足りなくなるんですよね・・・
人によってですが、縛りを設けたり、最多ポイントを狙ってみたり、最長距離を狙ってみたり、排気量を限界まで下げてみたり、Etc… といったように、自ら難易度を上げて取り組んでいる人もいる感じです。
ⅱ.10周年特別ルール
今回は上記に加え、刺激が足りない人向けに、特殊ルールが追加されました。
難易度が設定されており、以下の通りです。
★☆☆:道の駅20ヵ所以上立ち寄り
★★☆:指定道の駅5ヵ所以上立ち寄り
★★★:石川県内の道の駅26ヵ所制覇
★★★:びっくりボーナスポイント5ヵ所以上立ち寄り
★3難易度は2つありますが、この「びっくりポイント」は当日0時まで知らされないということもあり、運要素が絡むので取りやめ、石川県道の駅制覇を目指してみる流れになりました。
が、実際計算してみると、間に合う気配なし・・・
じゃあどうやってクリアしたんだ?という、その詳細も含めて次のセクションから説明していきます。
1.走行ルートとレポート
ⅰ.想定ルート
どう回るのが最適か、「巡回セールスマン問題」を解いて導き出されたルートがこちら。
要は、石川県の南部・加賀側から攻め、のと里山街道から能登半島を時計回りに攻めるルートです。
このルートだと、途中時間が足りなくなっても能登島手前からゴールを目指せば、最悪通常ルールの条件を満たしているのでゴールはできるという緊急策も兼ねているという感じです。
以下は上図の算出にあたった前提条件になります。
・給油は200Km走行ぐらい毎(チーム内の最低航続距離が200強だったため)
・各チェックポイントで5分休憩、かつ2時間経過毎に10分の休憩
・移動時間の計算時に、距離に応じて5~15分のバッファを加算
・移動時間は、2022年5月14日の交通情報をもとにGoogleMapから算出
算出上の到着時間は19:46、当日日の入時間は18:59分、要は計算上47分オーバーしてます・・・
計算に多少の余裕を入れているので、本番でこれを無理なく削っていく流れとなります。
ⅱ.実走ルート
直前になり、やっぱりここスタートのほうが良くね?と思い立って、スタート位置だけ修正しました。(スタート位置を、金城ふ頭から名古屋港へ変更)
一応我々は4人チームで出走しましたので、その車種も紹介を。
・Triumph StreetScrambler900
・YAMAHA MT-09
・Kawasaki Z750r
・Kawasaki ZX-6R
ⅲ.走行レポート(スタート~給油ポイント①)
スタート場所に迷ってモタモタしてたら15分遅刻・・・
とりあえずスタートです。
予報だとちょっと天気悪かったんですよね。
高速乗ったら速攻軽く雨に打たれます。
そんなこんなで激しい雨にはならなかったので、高速ぶっ飛ばして最初の道の駅山中温泉 ゆけむり健康村に到着。
この辺まで来ると、雨は降らない感じでしたのでこのまま続行です。
長距離走ったので、少々長めの休憩。
何名か他にライダーがいましたが、おそらく同じ目的だったんでしょう、最後までほぼ一緒にいる感じでした。
ⅳ.走行レポート(給油ポイント①~給油ポイント②)
ここからはひたすら下道(部分的に高速)を走っていきます。
道の駅はポイントだけ登録し、無心に走り続けます。
ここ(倶利伽羅源平の里)までは石川県の南部、内陸側になっており、ここから能登半島を海沿いに回っていく感じになります。
この時点ですでにしんどいです・・・
ⅴ.走行レポート(給油ポイント②~給油ポイント③)
この時点で想定から約50分巻いています。
それでもまだゴールまでギリギリなので、無理のない程度に時間を巻いていきます。
赤神でちょうどお昼を迎えたので、小休憩を取りました。
(ちなみにお昼ご飯というお昼ご飯は食べず、小休憩の際に「塩ようかん」と「プロテイン」を摂取することで飢えを凌いでいます。即時にカロリーが摂取できていい感じです。)
SSTR歓迎の道の駅に行くと、リストバンドを見せるだけでコーヒーが一杯無料で頂けるようです。
赤神では輪島の塩とSSTRステッカーもいただきました。
このSSTRカップ販売してほしいよね~
千枚田は棚田で有名ですが・・・観光地に構ってる暇がない!!
能登の先端、狼煙まで来ました。
残り1桁に入ってきたので、ここからはもうカウントダウンです。
この時点で1時間強巻いてきたので、時間を見ながら休憩時間を少々伸ばしていきます。
あれ、のとじまの写真撮ってないや・・・
ⅵ.走行レポート(給油ポイント③~ゴール)
残り3ヶ所の時点で約1時間半の巻き。
あとは想定通りに走行すればゴールできるところまで来ました。
ゴー・・・ルはまだしないで、ポイントだけ取ります。
※ここでゴールしちゃうと道の駅制覇できないというトラップ、先にポイントを取ってからゴール登録をしましょう・・・
※ちなみに、ゴールゲート付近は大渋滞を起こすので、先にゴール登録を済ませてからゴールゲートに向かうことを強く勧めます
休憩時間が少なかったのがつらかったですが、無事無事故無違反でミッション達成できました。
このままゴールゲートをくぐり、ウィニングランを決めます。
ずっと曇っていましたが、最後の最後に夕日が顔を出した!!
そして・・・
日の入り定刻になると上がる花火が本当に丁度よく上がるという奇跡、たまらん。
2.予実まとめ
予想と結果を以下の表にまとめてみました。
出発地 | 出発時間 | 給油P① | 給油P② | 給油P③ | 到着時間 | 移動距離 (Km) | |
予定 | 金城ふ頭 (愛知県) | 4:45 | 7:15 | 12:22 | 17:25 | 19:46 | 673 |
結果 | 名古屋港 (愛知県) | 4:53 | 7:01 | 11:35 | 15:55 | 18:15 | 656 |
差 | -0:08 | 0:14 | 0:47 | 1:30 | 1:31 | 17 |
スタート自体遅れたものの、あとは全て巻き返し、最終的には予定よりも1:30巻きでゴールできています。
予定では、各道の駅でバッファ(という名の休憩時間)を5~10分見ていたので、そこを削って2時間ちょっと。
日の入りの約19時に間に合うには、計算上50分ほど想定より休憩時間を削れば、ギリゴール可能という感じです。
最後に
チャレンジされた方はわかると思いますが、まあ・・・アレしないとクリアできないですよねぇこれ・・・
マナー云々は昔から言われていますが、近年は参加者が激増しているので、方向性をうまく決めないとグダグダになってしまうことが危惧されます・・・
出走前から緻密な計算と準備を色々してきたので、ゴールした時の達成感はありました。
計算したわけではないですが、日の入り時刻に上がる花火の打ち上げタイミングがバッチリなのはかなりラッキーだったと思います。
それと、日の入りだけ晴れ間が出て、夕日が拝めたのも。
この偶然の重なりは過去一で多幸感に浸れました。
(ちなみにですが、認知度がかなり上がっており、エントリー当日にエントリーしないとすぐ定員埋まります。)
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