HUIONのKamvas12(液晶タブレット)を買いました。
今まで10年以上Wacomのペンタブレット(通称板タブ↓)

(画像の何世代も前のやつ)を使ってきましたが、さすがにWindowsXP時代の代物なので。。。
この度気になっていた液タブがAmazonのタイムセールで20%Offという値引きになっていたので、買い替えてみました。
イラストレーターとかやってるわけじゃないですが、右脳を鍛えるという意味合いで趣味でずっと絵を描いているので、とりあえずレビューしてみようかなという次第です。
結論からすると、これからデジタルイラストを始める人にはもってこいな製品かと思います。
0.動作環境
・使用PCのスペック
OS:Windows10Pro
CPU:AMD PhenomⅡ1090T(3.20GHz×6コア)
メモリ:16GB(8GB×2)(Patriot製)
グラボ:Radeon RX 570(MSI製)(DVI×1、HDMI×1、Disp×3)
※グラボ需要で価格バグってますが、適正価格は2~3万ですよ!
※2023.9.5現在、市場が落ち着いてきてる・・・というか逆に安くなってるまである
・使用ペイントソフト
Clip studio paint(2023.9.5現在)
というかClip studio paintの使い勝手が良さ過ぎです。
素材の多さと、なんなら昔のフォトショの加工レべルぐらいならこなせます。
・HUION Kamvas12の仕様
Windows10
HDMIポート
(自分はHDMI→DVI変換プラグを利用して接続、ディスプレイはHDMIを利用し、デュアルディスプレイで作業(液タブの方を画面拡張))
サイズ:330.25 x 197 x 11.8mm、作業領域256.32 x 144.18mm、重量:735g
ファンクションキー8つ+ペンに2つ
1.HUION kamvas12の接続方法と対応機種について
①スマホ接続はできるのか?
公式サイトでは、以下の通りに動作確認済みのようです。
対応機種:Huawei、Samsung
接続方法:USB Type-C to USB Type-C
偶然にも私のスマホがSamsungなので検証ができないのですが、おそらくUSB Type-Cで繋がる端末なら問題ないかと思います。
②パソコン不要で使えるのか?
対応OSは以下の通りです。
対応OS:Windows、MavOS、LinuxOS、一部のAndroid
一部の、というのは上記①の2機種を指しています。
USB Type-C接続ができれば基本的に可能なのかも・・・
③Kamvas13との違いは?
公式サイト上の比較だと、大きく違うのは画面の仕様です。
筆圧や感度は同数値でした。

2.HUION kamvas12のレビュー
①使い方とドライバのインストール方法
ⅰ,赤枠のUSB Type-Cポートが電源(電源の先が100VアダプタとHDMI接続ポートの2又変換機が付いています)
ⅱ,青枠が映像出力用のUSB Type-Cポート(スマホ等へ)
※電源を青枠へ繋げても映像出力されません

ⅲ,以下ドライバダウンロードページより、公式ドライバをインストール

ⅳ,怪しいアプリケーションのインストールはないので、基本的に全部「はい」や「Yes」でOKです
ⅴ,下図の下段真ん中の水色のアイコンができたらインストール成功です

クリックし、次のような画面が設定画面になります

ここでファンクションキーの割り当てや感度などを弄ることができます
②液タブ、板タブのメリットデメリット

簡単にまとめるとこんな感じになると思います。
昔は初心者的には安価な板タブから使い、上達してきたら液タブ、みたいな流れがありました。
当時は液タブ、10万越え当たり前でしたので・・・
今はこの半値を切るぐらいで買えるようになりましたので、最初からエントリーモデルの液タブという選択肢でもいいと思います。
③Wacomとの価格比較
価格を比較するとWacomで4~8万円くらいで買えるようになっています。
一番下のモデルはこのような感じです。
HUIONのKamvas12は次の感じ。
プラス1万円ちょっとぐらいの差はあります。
絵を描くという強い意志があればWacomでもいいですし、買って使わなくなったらと悩むならHUION買いでいいと思います。
④HUIONの注意点(SAIの場合)
一応日本語の説明書も付いてくるので、接続方法は問題ないはずです。
★注意点1
ドライバはWebサイトからダウンロードしてインストールする流れです。
が、自分の場合、最新版の日付のドライバをインストールした際、筆圧感知がされませんでした・・・
一応サイトには1個前のドライバもおいてあり、私はそれで正常に動作することが可能になりました。
高頻度にバグ修正を行っているようなので、一度最新ドライバをインストールし、問題があればアンインストール。
1個前を再度インストールとするのが良いと思います。
★注意点2
SAIをマウスモードにしているのにもかかわらず、ペン先を放すと何故かマウスカーソルが液タブの左上に移動する現象が起きます。
(SAIに限らず、マウスモード設定が基本です。)
色々調べた結果、SAI公式サイトに答えがありました。

要は、以下の通り。
①SAIのインストールフォルダを開く
(SAIのショートカットを右クリック→ファイルの場所を開く)
②「misc.ini」ファイルを右クリック→メモ帳で開く
③[TabletMouseSimulation]の値を[0]から[1]へ変更し、上書き保存(Ctrl+S)
以上。
と言いますか、該当現象で検索してもこの答えに辿り着けなかったんだが・・・
(SAIって今も売ってるんだっけ?って調べたら偶然見つけた。)
困って辿り着いた人がいて、参考になったら幸いです。
(Clip studio paint なら最初から問題なく使えます。)
⑤使用感
あまり晒したくないが、色々絵を描いてみました。

■使用感
板タブの相対座標から液タブの絶対座標になったので、今までの相対座標の手癖を修正するのに数時間かかりました。
それ以外は紙に描いたようにゴリゴリ直接画面に描き込めるので、板タブよりミス線が減り最終的な完成スピードは速くなりました。
(板タブ:平均6時間 → 液タブ:平均4時間)
絶対座標でリアルな手の動きになるので、デジタルではなくアナログも上手く描けるんじゃないかな・・・という錯覚も抱きます。(笑)
Clip studio paintだと、3Dデッサン人形が使えるので、あおりや俯瞰、指の構造など悩むことが減るため、もっと作業スピードが上がります。
■動作
PCのスペック故か、SAIの動作の軽さ故か、もっさり感は全くないです。
(解像度350dpi、300px四方、レイヤー100枚ほど使っても全然問題なし)
Clip studio paintだと、レイヤーを重ねて行くと、徐々にもっさり感は出てきます。
■筆圧
自分が描く絵のレベルでは全く問題ないレベルです
■総括
初心者のエントリー向け、またはライトユーザー向けではないかと思います
ぶっちゃけ、描き手のスキルにもよるので、本当に繊細なタッチや機能、画面の大きさが必要な上級向けの場合は、高性能なWacom液タブ(またはサイズの大きいもの)に最終的に落ち着くのだと思います。
他の中華製はそこまで値段と性能は変わらないですが、HUIONの決定打は、「オプションが豊富(グローブと台座とクリーナー等)に付属してきて、これを買うだけで全て必要なものが揃う」という点です。
結論、これから絵を描きたい人ならオススメ!
(※タイムセールを狙うのがオススメです)
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